研究所紹介/早稲田大学自動車・部品産業研究所 

早稲田大学 自動車・部品産業研究所

研究所紹介

 自動車・部品産業研究所は1999年に設立され2003年10月に早稲田大学総合研究機構のプロジェクト研究所の一つとして登録されました。日本の自動車産業は日本を代表する基幹産業の一つで、世界に冠たる競争力のある産業としての地位を確立してきました。この自動車産業の競争力は自動車の付加価値の7割前後を担っている部品産業の開発から製造に関わる部品企業の優秀さによるものと言っても過言ではありません。しかし、日本には自動車産業や自動車それ自体の研究機関は多数あるものの、自動車部品産業を対象とした研究機関はありませんでした。
 研究所設立当時はそのような点に着目し、早稲田大学の研究者と自動車部品企業の経営者などが一体となって、自動車部品産業の立場から日本の自動車産業のプレゼンスを更に高めていこうという趣旨で設立したものです。このような観点から、研究所のメンバー(客員教授)として元日産自動車(株)の共同会長で元(社)日本自動車工業会会長も歴任された小枝至氏、元(社)日本自動車部品工業会副会長・専務理事をされた髙橋武秀氏など、産学官界から多彩な方々に参加して頂いてきました。また、毎月開催している研究会の講師にも大学教授、日産自動車(株)、トヨタ自動車(株)など自動車メーカーや素材メーカーの専門家、経済産業省自動車課長、自動車産業アナリストなど自動車産業分野に詳しい専門家を招き、部品企業やシンクタンクなどから多数の聴講者を得て活発な討議を展開しております。
 研究所のこのような活動を通じて、実務的視点と学術的視点の融合を目指し、「ものづくり」「コトづくり」の視点から「市場」、「マーケティング」、「社会・文化」をとりこんだ総合的視点で、研究者、産業人を育て、文字通り産学官一体の活動で実績を積み重ねています。当研究所も、自動車産業が「100年に一度の変革期」を迎える1019年に創立20種年をむかえ、CASEやMaaSといった新しいビジネスモデルの解析を含めた課題に取り組んでいきたいと日夜努力をしております。

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